今朝のFate/stay night最終回「全て遠き理想郷」

約半年間に渡って続いた聖杯をめぐる戦いも今日で決着が着くとあって、始まる前から気合を入れつつ見始めたんですが、いきなり何なんですかこれは? 目の前に赤い字で「死ね」の文字が(笑)。それと同時に悪魔の手に苦しむ衛宮士郎の苦悶する姿が。それは赤い「死ね」の字が多くなると同時に苦しみを増してきて、そのとたんヤバイよなぁこれはと思いましたよ(汗)。でも、セイバーと士郎の奇跡の力で、士郎は悪魔の手の呪縛から見事に開放! あとは言峰綺礼ギルガメッシュを倒すだけ! いやぁ、本当にゾクゾクしてきましたよ。最後の最後にセイバーと士郎の必殺の一撃が決まった瞬間、思わず「やったぁ!」と心の中で叫んでしまいました。言峰綺礼ギルガメッシュを倒した後にセイバーが聖杯を破壊する際の命令を下そうとする前の士郎の心理描写も素晴らしかった。そして、聖杯を破壊した後の士郎とセイバーの別れのシーンも、見ていて非常に感動しました。そして、セイバーと別れた後の士郎の日常のシーン。桜ちゃんも、藤ねえも、イリヤも、それから凛ちゃんも、まずは元気で何よりです。夢から覚めたセイバーもといアーサー王の目の前にいた若者・ベディヴィエール(声は能登麻美子さん)に、「陸の上にある剣を湖に投げ捨てて来い」と告げた後のアーサー王の表情も何か晴れ晴れとしたものが感じられました。そして再び眠りにつくアーサー王。果たして次に彼、いや彼女が見る夢が何なのか。考えるだけで興味は尽きません。また士郎たちと会える事ができるのか、それは最後までご覧頂いた方たちのご想像にお任せするとしましょう。

最終回にあたり、全体的な感想を述べさせて頂くとすれば、原作のゲームを遙かに凌駕する、歴史を超えた素晴らしい作品だったと思います。あのアーサー王が実は女性だったり、意外な事実が出てきたのもこの作品の特色だったと思いますし、また、原作のファンからすれば物足りない部分もあったと思います。でも、衛宮士郎やセイバーを始めとする各々のキャラクターも非常に魅力的に描かれていました。ただ残念なのは、ラスト4話の最終決戦に於ける桜ちゃんと藤ねえの状況が今ひとつ描かれていなかった事でしょうか。あれをもう少し描いていれば、ファンの方も納得出来たかなぁと思うんですけど…。いかんせん全24話と言う構成ですし、仕方のない事ですよね。でもラストのスタッフ・出演者などの枠を超えた、Fateに関わった全ての人たちの名前が次々と出て来た時、こんな意外な人たちがFateに関わっていたんだなぁと心の中から思いました。今回でTVアニメとしての「Fate/stay night」は終了しますが、アニメの続編は無理でも、また違った形での「Fate/stay night」が登場する事を願って止みません。自分としては「平成仮面ライダーシリーズ」のスタッフで特撮作品としての実写版Fateを実現して欲しい所です。最後に、長々と書いてしまいましたが、これを機会に「Fate/stay night」の素晴らしさが一人でも多くの方に伝わってもらえれば幸いだと思います。ありがとうございました。